HSP気質のある私が、過去に大きく肩の荷を下ろすキッカケになったものがアドラー心理学です。
ベストセラー書である「嫌われる勇気」。
その続編であり、完結編である「幸せになる勇気」。
・すり減った自己肯定感をなんとかしたい!
・何か助けのきっかけになる本はないかな?
そんな方へ、実際に「幸せになる勇気」を読んだ私なりに心に刺さった部分を3点考察したいと思います。
本記事が小さな一助になりますように!
では、スタート!
過去の「自己肯定感 3点考察」はコチラ
→ 自己肯定感 3点考察【エッセンシャル思考】
→ 自己肯定感 3点考察【人を動かす】
「尊敬とは人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力」
「尊敬」という言葉。
これまで私は目上の人や、憧れの人に抱く感情だと思っていました。
しかし、アドラーの言う「尊敬」には「自己肯定感」に似る部分があるように感じました。
特に目上の人にのみ向けるものではなく、年下の人や子どもへも尊敬の心は必要だと。
ただ、「良いところ探し」というようなニュアンスではなく、短所も、時には非行も含めて受け入れるというものでした。
「ありのままを受け止める」という意味で、自己肯定感と通ずるものがある。
自己肯定感を探すきっかけにアドラーの言う「尊敬」はヒントになり得ると感じました。
そして著者は言う。
あらゆる対人関係の土台は尊敬によって築かれる
職場の関係だけでなく、学校の関係も、友人関係も、婚姻関係も、そして親子関係も。
尊敬と憧れを混同しないという視点は心に留めておきたいと思いました。
「他者の関心事に関心を寄せる、それが尊敬の第一歩。コミュニケーションのスムーズな入り口」
尊敬の正反対にある言葉。
それは、憎悪ではなく、無関心。
関心を向けるということが、その人を受け入れる第一歩である。
その人が好きなものを知ろうとすること。
その人が苦手なものを知ろうとすること。
まさにそのやりとりが自分が受け入れられているという感覚に繋がる。
だれしも、自分に関心を持ってくれている人には心を開きやすいし、コミュニケーションを取りたいと思う。
コミュニケーションが苦手だと感じる人は、まずは相手の関心事に関心を寄せる。
そのあとに自分の関心事を聞いてもらう。
コミュニケーションのスタートとして試していきたいと思います。
そしてその時にはぜひ、笑顔の先出しをしたいものです。
「『わたし』の価値を、自らが決定すること。これを『自立』と呼ぶ」
「自立」
1番に思い浮かぶのは経済的な自立ではないだろうか。
就職し、自分で生計を立てることができるようになることが一人前であり、自立であると。
ただ、アドラーは心理面における自立が重要であるとしている。
自分の価値を自らが決定する。
そしてまさにそれは、ありのままの自分を肯定することでないか。
自立も自己肯定感と深く関わっているように感じた。
そして本書ではこうも述べられていた。
学校教育の目的は、子どもたちが自立するよう手助けすること
高校教員として勤務していたが、経済的自立への手助けとして教員ができることは非常に少ない。
ただ、家庭と同じくらい、もしくはそれ以上の時間を集団で過ごす、学校。
そこでの経験は、アドラーの言う「自立」に寄与することはできそうだ。
教員だけの役割ではない。
時に、子ども同士で。
時に、地域の繋がりで。
子どもが自分の価値を決定できる。自信を持って活き活きと物事に取り組める。
もしかしたら、様々な山積する問題を解決する糸口になるかもしれないと感じました。
結び ー教育書としての魅力ー
本書は、前書「嫌われる勇気」と同様に、哲人と青年による対話形式で話が進んでいく。
そして青年は、現在中学校の教師として勤務しているという設定なので、学校教育を例にする場面が多い。
学校教育に関わる立場にある人には、より共感するところも多く、反感を抱くところも多く(笑)、参考になることも多いと感じた。
ただ、学校教育のみならず親子における教育であったり、社員への教育であったり、汎用性のある話でもありました。
なんせ、尊敬は対人関係の土台ですから!笑
そして世良は、こんなことも感じながら読みました。
青年、口悪すぎる!!笑
時には、笑いながら、時にはより良く生きるヒントにしながら読める一冊でした!
「幸せになる勇気」
岸見一郎、古賀史健著
これまでのシリーズと同じように、私が印象に残った3点について考察しました。
その他のキーワード
・競争主義ではなく、協力主義
・教育とは仕事ではなく交友
・信用と信頼の違い
・仕事、交友、愛の3つからなる人生のタスク
・利己心を追求した先に他者貢献がある
・汝の隣人を、汝みずからの如く愛せよ
・与えよ、さらば与えられん
・愛とは「ふたりで成し遂げる課題」
・最良の別れに向けて不断の努力を続けること
気になったキーワードがあった方は、ぜひ一読してみてください!
大丈夫。なんとかなる。
Que Será, Será~ またね。
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